「お疲れ様でーす」部下たちはどんどん家路へと帰っていく。
「あ、お疲れ様」私はみんなに笑顔を見せてまたパソコンに目を戻した。

「あー終わったー!」私は椅子の上で思いきり伸びをする。
ブーブー

「もー誰よ」私は携帯にぶつぶつ文句を言いながら電話の応答ボタンを押す。

『あ、知代!?今、何してる!?』 
電話の相手は高校の時からの友達の谷岡汐莉(タニオカシオリ)。

「合コンだったら行かないよ!!今、やっと仕事終わったんだから」
私はため息をつきながら彼女に返事をする。

『えっ~何で!知代~お願い!知代の写め見せたらどうしても知代も来てほしいて相手の方が言ってるんだもん』
とても28歳とは思えないような口振りを見せる汐莉。

「ちょ、ちょっと!!私の写めって何の写め!?」
私は向きになって電話の向こうにいる汐莉に怒鳴る。

『声でかいよ~耳、潰れる。写めは知代が来たら見せてあげる。だから来て!シティーホテルの前にあるサクラってとこの居酒屋ね~じゃーね!!』

「ちょ、ちょっと!!汐莉!!」
ツーツーツー