「待てって!!」
平池は私の腕を掴んだ。
「離してよ!!」
私は彼の腕を取り払おうとした。
でも野球部の彼の腕はなかなか離れてくれない。
「待てよ、俺の話聞けって!!ってかお前何でキレてんだよ!!」
「キレてないしっ!!勝手に人をキレさせないでもらえます!?」
平池はぷっと笑っている。
「何よ!?」
「いや~可愛いなって思って」
平池は普通に恥ずかしいことを言い出す。
「ふ、ふざけんな!!急に何よ!?彼女にこんなとこ見られたら勘違いするよ!?」
私は向きになっていたのだと思う。
彼の隣にいた彼女がほんとに羨ましくて羨ましくて仕方なかった。
「ははっ。やっぱりお前、勘違いしてんだな」平池はクスクスと笑っている。
「えっ…?」私は彼の顔をじっと見つめた。



