「お前、どさくさに紛れてハゲっていれたろ!?な、いれたよな!?」 「あーあーうるさーい」私はわざとらしく手を耳にあてた。 「これはな、ハゲじゃね!!坊主だ!!」 春二は自分の頭を撫でながら自慢気に話してくる。 「うーん。残念。ニュアンスが違うだけで意味は一緒ですよー」 私は彼を避けるようにテニスコートへ走った。 「ほんっと可愛いげのないやつだんなー」後ろからその言葉だけが耳に残った。別に…可愛くないし。 毎日、毎日、私たちはそうやって仲良くなっていったんだと思う。