再会したタイムくんに

あたしはビンタを食らわせた。


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「ごめんなさい」


目の前には、頬にくっきりと赤い手形がついた少年。

まさにタイムくんがいる。




「いえ、元は僕が遅れたのが悪いんだし…」


「それには理由があるんだよね?
本当にごめんなさい」


「………」



不穏な空気が流れる。
もしかしてあたし、不味いこと言っちゃった?



「とっ、とりあえず冷やそうか?」


「大丈夫。
それより行こう」