…なんだか人気がない。

ホームに降りて、そう思った。ここで降りたのも私たちだけみたい。




そういえば、


「タイムくん、ここどこ?」



「それは着いたら分かるよ」



タイムくんは、それだけ言うと出口に向かって歩いていってしまった。




(場所くらい、教えてくれたっていいじゃない…。)



タイムくんの後を追うように
彼の向かった方向に足を進めた。





が、すぐはぐれた。

うん。タイムくんが消えました。