藍原くんに手を引かれ





騒がしい教室を出て


廊下をどんどん進んでいく

















「・・・・ちょっ・・・離して・・・・もうっ・・・手、離してよっ!」


やっとの思いで彼の手をふりほどき、立ち止まる





「どこ連れてく気なのよ!」


人がいないのを確認して、藍原くんにそう怒鳴ると、


彼はにっこりと笑った





急に可愛い表情になるから戸惑いを隠せない自分がいる





怒ってるの・・・・・・馬鹿みたい





真「これで、星菜とは恋人同士ですね」



「・・・・無理矢理じゃん、私は仕方なく・・・・」



真「さっ、帰りましょ?」



私の言葉を無視してにっこり笑いながら言う


「何言ってるの…」





真「あと、明日から行き帰りは、迎えに来てくださいね」





「何で私がそんなこと・・・・・」





真「だって彼女でしょう」