真「・・・・ッてぇ・・・・」


やっと藍原くんは私から離れた


藍原くんの口からは一筋の血が流れている





私は彼を思いっきり睨む





すると、彼は口元の血をふきながら、微かに口角を上げて、





真「・・・・うわぁ・・・・そんな顔するんだ・・・すげぇそそられる」





「そんなこと聞けるわけないじゃない!」


彼の言葉を無視して、そう彼に向かって叫ぶ





すると、彼は表情ひとつ変えず、ハッキリと言った


真「いーや・・・・星菜は必ずそうするよ・・・・?・・・・だってお兄ちゃんが本気で好きだからね」


そして、保健室から出ていく


、出ていく前に私の方を振り向き





“ヨロシクネ?セイナチャン”








そう言い放つ














一歩も動けなかった











彼の冷たい瞳が














私をその場から一歩も動けなくさせた