「お兄ちゃん!」



声のする方を見てみると、お兄ちゃんがこちらを手招きしていた





「何?どうしたの?」



柊「今日の帰りに一緒に寄って欲しいところがあるんだけど、行ける?」


「うん、大丈夫だよ。」


笑顔でそう言うと、


お兄ちゃんの目元が緩み


優しい顔で微笑む





柊「ありがとう」


そう言って、私の頭をクシャッと撫でる



それだけでドキッとする





柊「じゃあ、後でな」





お兄ちゃんの後ろ姿を見送る


さっき撫でられた、頭を触ってみる





さっきお兄ちゃんが撫でてくれた


そう思うだけで、口元が緩む





ふと、視線を反らすと、








私をじっ、と見ている。


そして、私に気付き、


ニッコリと会釈をする


提えられている、藍原くんの視線