「どこがって…けいちゃん目大丈夫!!?」
「きっと一花より正常。」
心愛は私の何なんだろう、意地悪な姉なのか…
「そうだそうだ、いっちゃんの昔の王子様は俺だったのに…」
あれ、そうだっけ。
そんな覚えがまったくない。
「小鳥ちゃんにはたくさん王子様がいるんだね。」
「いや、いないですよ!!?」
なんだろう、こんなに話せるものなのか、王子様と。
普通は驚きの出会いをして、相手にインパクトを与えて、奇跡の再会をするものだろう…
壮大なインパクトは与えたけど。
「とりあえず、いっちゃん。王子様って呼ぶのは見てて痛いからやめときな…」
けいちゃんが本気で呆れ顔してる。
「じゃあ、藤崎先輩?」
「小鳥ちゃん素直ー」
この王子…藤崎先輩はよく笑う人なのか、意外だなぁ。
「お前のその小鳥ちゃんって呼び方も気に食わないんだけど。」
でました、けいちゃんの過保護。
「じゃあ俺もいっちゃんて呼ぶー。」
「しばくぞ。」
目の前で繰り広げられるなんとも不思議な光景
「一花、教室戻ろうよー。」
「えー」
「また遅刻するき?」
「行きます、行かせてもらいます」
心愛に背筋が凍るような睨みをきかされ、NOと言ったら本気で見捨てられそうだった。

