大手不動産会社である高城家

勿論、そんな彼らの家は半端じゃなく大きい


そこに住むのは



「おはようございます」

社長令嬢、高城梓(タカシロ アズサ)
19歳


「おはようございます。ゆっくり眠れましたか??」

梓の執事、桐生樹(キリュウ イツキ)
21歳



梓様は物腰丁寧で頭が良いが天然

綺麗な顔立ちをしていて多くの人が愛されている


樹さんも若くして完璧な執事

梓様と同様、綺麗な顔立ちで2人は美男美女


そして私

実はこの話しの主人公は梓様ではなく…


「志保、何してるの??」

「い、いえ!!何も」

メイド、七瀬志保(ナナセ シホ)
17歳


「そう??志保ももう学校へ行く時間だよね」

「えぇ、ですから朝食を食べようかと」

「じゃあ一緒に食べましょう」

「あ、ありがとうございます」


私は梓様と違い、容姿も頭脳も普通


七瀬家は執事やメイドの育成を行っていて、私も樹さんのような完璧なメイドになるべく、高城家の家に研修として来ている

契約は一応私が高校卒業するまで


「では梓様の朝食も取ってきますね」

「いいよ、自分の分は自分で取るから、ねっ」

「梓様も珍しいことを言うのですね

いつもは私に朝食を取らせるのに」

「う、うるさいな!!」

「いえいえ

志保も、梓様に迷惑をかけないでくださいね」

「分かってます」

「梓様も、大学に遅刻しないようしっかり時間を見てくださいね」

「はーい」


樹さんは少し意地悪

でもこうやってしっかり周りのことを見ている


だから私は樹さんに憧れている


「じゃあ志保、食べよっか」

「はい、いただきます」