「俺、優香のこと探しに行ってくるよ」


優香がいないなんて、俺には考えられない。



勢いよく部屋を飛び出した。


お母さんもお父さんも、俺を止めなかった。




まず最初に向かったのは優香の家。



「お邪魔します」


チャイムも鳴らさずに家にあがる。


「ちょっと敦也くん!!」


優香のお母さんが困った顔をしてたけど、そんなの気にする余裕がなくて。


優香の部屋、お風呂、台所…。


全部探したけど、優香はどこにもいなくて…。



ここにいないなら…学校。


俺はそう思って学校に向かった。