2人で歩く帰り道。



家に着くまでずっと無言だった。



「じゃあ、着替えたら敦也の家に行くね」



家に入ろうとする優香。


「待って」



気づいたら俺は、優香の腕をつかんでいた。



「あ、ごめん」



「ううん」



言わなきゃ。



今言わないと、もう一生言えない気がする。



今しかない。



優香との関係とか、どうでもよくなっていた。