「敦也、この問題わかる?」 「わかんねぇ」 優香がわからない問題が俺がわかるわけがない。 帰ったら俺か優香の家で学校の宿題をする。 俺は優香がやったやつを写してるだけだけど。 宿題が終わると、家に帰ってお風呂入ったり、ご飯食べたり、それぞれの行動をする。 そんな日が繰り返し。 いつまでも続くと思ってた。 俺の隣には優香がいて、優香の隣には俺がいる。 それが当たり前だった。 だけど優香は、突然消えてしまった。