「敦也大丈夫?」


俺は熱を出した。


優香はずっと俺のそばにいてくれる。


「はやく治さないと、バスケの試合でれないよ?」


試合まであと1週間。



「敦也、あたしもう帰るからね?」



窓の方を見ると、もう暗くなっていた。



「こんな時間までごめんな?」



「いいよ、敦也には早く元気になってほしいから」



部屋を出ようとしていた優香がこっちに歩いてきた。



だんだん優香の顔が近づいてきて…。



唇に柔らかいものが触れる。



「早く元気になるおまじない」



優香は顔を赤くしながら部屋を出ていった。



今のって…キス…だよな?



ファーストキス…。



幼なじみだからって…勘違いすんだろ。