だいぶ日も暮れてきた
初夏の独特の風が吹き始め、夕陽も赤く、遊んでいるわたしたちにはやくおうちに帰りなさいと語りかけているようだ
そのとおりに帰宅をする人も増えてきた
「じゃあ、あたしそろそろ帰るね!絵里」
「わかった、今度はもっと遊ぼうね」
仲のよかった友達とブランコに乗りながら遊んでいた絵里
帰るねといって公園をでる友達にバイバイと手を振った
「ふぅ…」
遊び疲れてでたため息をしながら、空を見上げる
キコキコとわずかに揺れるブランコは心地よい
キレイな空…
「よっ!生きてるかー?」
「うわあっ!!」
すっかり自分の世界にはいっていた絵里の顔を覗き込んだのは悠斗だった
「なんでそんなに驚くんだよー。ってかみんな帰っちまった」
「ゆ、悠斗…ってなんでそんな服汚れてるの?」
「さっき帰っちまった奴らとサッカーしてたら転んだ」
転んだって…………あれ?
「ほんとに転んだだけなの?」
「え?」
絵里は立ち上がって近づき、悠斗の頬をさわる
「…ここ、切り傷になってる」
「……っ、絵里?」
