「二組は黄軍ね~。」
実行委員の人の声が聞こえた。
えっ、うそっ……!!!
黒板から自分の隣の席へと戻ってくる一之瀬真尋を、思わずあたしにはガン見した。
それに気づいたのか、一之瀬真尋もあたしを見た。
もうそれだけで、嬉しくなっちゃうあたし。
「…あ、もしかして三宅も黄軍?」
「う、うんそうだよ~。一之瀬君もだよね?よろしくね!」
普通に話しているあたしだけど、内心はもうドキドキ。
「よろしく!お互い頑張ろうな。」
一之瀬真尋、じゃなくて一之瀬君はそう言って軽く笑った。
その少年っぽい笑顔に、あたしはキュンとしてしまった。
