気がつくともう授業が終わる5分前。
私、寝てた………??
うん、寝てたみたいだね。
「ふあー…」
大きなあくびをしながら前の黒板をみると……
「ふぇっ!?!?あたし、実行委員ー!?」
普段はあんまり大きな声を出さないあたしも、このときはさすがに叫んじゃっていた。
えっ、なんであたしが――。
「そんなの、柚衣が寝てたからに決まってるでしょ!」
あたしの声に気づいた紫織が、そう言った。
え――っ……
「ひどい…、起こしてくれてもいーのに……。」
「起こしたでしょ~。なのに柚衣起きなかったじゃん。」
「そっ、そーなの………?」
どんだけ眠り深いの、あたし!!
