みんながガヤガヤしている時間、私は前の席の美雨ちゃんとおしゃべりしていた。
もちろん、隣の一之瀬真尋とは顔すら合わせない。
一之瀬真尋は前の席で友達の瞬という人と喋っている。
ちなみに彼は井上 瞬という。
井上君も私と同じ小学校だから、一之瀬真尋とはけっこう仲がいいみたいで……。
ついでに言うと、二人とも頭がいい。
井上くんなんかこのクラスで一番数学が出来る。
そして、数学は学年で一番でもある。
……その頭を私に下さいっ!!!
一之瀬真尋は井上君まではいかないけど……普通よりはいいみたい。
「では、答え合わせしますよー」
気がついたらクラスは勉強モードに変わっていた。
まぁ、かなり出来たし当てられても大丈夫!
先生はてきぱきと問題を生徒に当てていく。
「問6をー…三宅さん。」
ん?
それは唯一分かんなかった問題ー!!!
