「ん~っ……」

「夢ー? はやく起きないと
遅刻するわよー? 」



お母さんの言葉に
時計を見るとすでに8時。



「やばっ……!」



高校までは徒歩とはいえ
歩いたら20分はかかる。

てことは、8時10分までには
家を出ないといけないわけで。



「どうして、もっとはやく
起こしてくれないのよー! 」



お母さんに文句を言いながら
急いで顔を洗って歯を磨いて
髪の毛を整えて制服を着た。



「行ってきまーす! 」