「なんだと思う?」



いたずらっこのように
笑っていう俊くん。



「えー、わかんないよ~」



ムスッと頬を膨らますと
俊くんはますます笑った。

そして、私を真剣に見つめて
言ったの。



「ゆめちゃんを、お嫁さんに
できますように! 」

「……え」



その時の俊くんの顔は
今でも覚えてる。


俊くんの目は真剣で
とってもかっこよくて
6歳とは思えなかった。