君のスキに気づくまで。



『…』


無視。
今はこいつにかまってられるほどの余裕はない。






『ねえ雄大!聞いてる!?』


理奈が空気が読めないのは昔からだ。

明らかに急いでる俺に普通は気づくはずなんだか、全くで耳元で呼びかけてくる。






ああ!うるさい!!





『ねえ、雄大!』





次第に大きくなる呼び声。
さすがにうっとうしくなった俺はしょうがなく返事をした。






『なんだよ!』