『雄くん、おはよう!』




まだ幼稚園生だったあの時、理奈は毎朝そう言うと、俺にギュッと抱きついてきた。



毎日、毎日お決まりのパターン。



俺はその時は理奈対して“好き”の“す”の字もなく正直うっとうしいだけだった。