「そうか、悪かった。じゃあな。」

下を向いてると、固い風間くんの声が聞こえた。

ズキンズキンと、胸が痛む。

そっと胸の部分をきゅっとにぎった。

「・・・なんて、いってやらねぇよ?」

はっと顔をあげると、苦しそうな風間くんの顔が目ににとびこんできた。


「なん、で?」

このままじゃ、優しさに甘えてしまう。


頭のなかでは警報が鳴り響いているのに。