しばらくしてついたのは

「・・・海。」

海に来たのは、久々。

海は、いい思い出、のある場所。

涙が出そうになるのをこらえた。

『香夜~!こっちこっち!』

「海、好きなの?」

記憶の中にある声を打ち消すように風間君に聞いた。


「すきっつーか、落ち着く。 今の季節は人もいなくて静かだからな」

頭を書きながら風間君が答える。

「そっか。」