軽くうなだれていると

「・・・ねばったな?」

お疲れ気味の風間君が荷物を渡しながら言った。

「ありがと。・・・その感じだと風間君もがんばったんだね?」


「あぁ、ま、俺の場合は・・・」


回想

「俺とかな、同じ部屋にしてくれよ!」

「・・・なに、馬鹿なこと言ってんだよ?」

うれしくないわけがない、瀬川と一緒の部屋なんて・・・。
だけど、夜も一緒なんて、キツイ。

「今夜が勝負なんだよ!おまえ、一発かましてはやく瀬川ちゃんを・・・」

「それ以上言ったら、どうなるか分かってんだろうなぁ?」

「・・・わりぃ、だけど! 頼むよ!」

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