「あたし、海大好きだよ?」

あたしがついた、小さくて、でも大きな嘘。


「そうか。」

なんか嬉しそう。


「あたしがその旅行で、最後にみんなでいったところが海。」

「最後の幸せな思いで」

ぎゅっと抱き締められた。


「また、つれてってやるよ。」


そんな優しいとこもある月夜が大好き。

「ありがと。大好き。」

あたしからもぎゅっと抱きついた。

「・・・じゃ、いただきます。」


そういって襲われたのは言うまでもないできごと。