あの頃、テレフォンボックスで

「瞳子、前にランチしに行ったときは
とっても元気そうだったけど、
今日は元気がないのね?


なんかあった?その後どうしてたの?

佐山さんや、未来ちゃんは元気?」



志穂の矢継ぎ早の質問に、

答えられない。




「未来は・・・・・元気。
学校が楽しいみたい。


佐山は・・・・また、いないわ。」



胸のあたりがざわめく。


志穂の言ったとおりに
佐山は浮気しているのかもしれない。


だけど、それを言ったところで
どうなるというの?



「そう。


で、・・・・・・瞳子は?

どうしたの?」




やっぱり志穂には嘘はつけない。

何かを見抜かれている。


昔からそうだ。