一刻も早く家を出たかった。 母と同じ空間に居たくなかった。 私は足早に歩き、学校を目指す。 っと、その時──…… 「きゃっ」 後ろからものすごい勢いで 誰かが私の腕を引っ張る。 短い悲鳴と共に私は人気のない 路地裏に連れていかれる。 「離してください。」 あくまで冷静に冷たく言い放つ。 …汚い。触らないでほしい。 私の中で苛立ちが芽生える。 「離さないって言ったら?」 「無理矢理逃げます。」 にっこり笑って答える。 もちろん目なんて笑っていない。