そう、発せられた…。
時雨がこんなこと言うなんて…。
私は涙が出そうなのを必死で耐えた。
今まで誰も私の心の中に
入ってこれなかったのに
彼は簡単に入ってくる…
簡単に壁を突き破るんだ
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「ほら、ついた」
「……あ」
随分と早くついたような…?
「早く来いよ。」
私は腕を引っ張られながら
時雨の後をついていく。
「部屋は1350室です」
従業員らしき人が鍵を渡しながら
私たちに言ってくれた。
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……──ガチャリ。
っと言う音がして部屋の扉が開く。
今さらながら、緊張してきた。
別にこの先の展開を期待している
わけでもなく、ただ単に男性と
二人っきりって言うのが緊張する
「椎名」
名前を呼ばれ振り向くと…──
