時雨と出逢って2、3時間が過ぎる。
会話と言う会話もしていない。
ただ車に乗っているだけの状態。
…なんなの、この空気。
「ねぇ、時雨」
「なに?」
「アンタなんで私の──…」
それ以上聞くな。
と、時雨の瞳が訴えている
そんな風に見えた私は途中でやめた。
「何でもない」
「ふーん」
なんだろう、無性に寂しい。
わからないけど寂しい。
「…寂しいの?」
「……っ」
まただ。
また、図星を突かれた…。
「おっ、図星か」
当の本人は嬉しそうだけど…。
時雨は要注意人物、だな。
「どこ向かってるの?」
「ホテル」
ホテル…?
…………………………
………………………
……………………
……………は?
なんで、ホテル!?
