ロミオ王子とジュリエット姫の物語。



今日は学校が休み。
そして翼も休み。




だから家にはメイドさん達とあたしだけ。






暇~
暇~~



よしっ
お庭を散歩しよっかな。




あたしは9歳の頃から花が好き。

乃木執事さんといつも花を見てた。
あの頃はハイビスカスなかったな-。


とか思い出に浸っていた。



んん?




うちの門の前で綺麗な女性がいる。

長い髪が風によってなびいていて


やばッ

綺麗―――\\\\\


真っ白のワンピを着てて、輝いてるぅ




泉に似てるぅ-

なんなの?


あの綺麗さ。



あたしと同性だよね??





自分が惨めに思えてきた。


その人はあたしの存在に気付くとニッコリ笑った。



「あのー華山さんのお宅でしょうか?」



うちッ?
『はいッそうですが...』


「莉彩と申します。
 お父様いらっしゃいます?」


パパ?
不倫相手?


まさかぁ...ねぇ
『会社の方にいるかと・・・』



「そうですか、ありがとう」




そして去っていった。