「どうした稔?」 「なになに?」 つられて拓哉と潤子がノートを覗き込む。 そこには、調査を始める前に書いた三人の将来の夢と、 “もうひとり”の回答が書かれていたのだ。 小学生らしいまるっこい字と、つたないイラストが添えられたその書き込みの内容は、こう。 “どこにいても、ずっと友達でいられますように。”