ヨシヤがつらそうに唇を噛み締めた。

…のと同時に、



――ジリリリリリリッ!!!!



警鐘が、鳴った。



ヨシヤが決まりを破ってお店の外に出た時よりも、
ついさっきのけたたましい警鐘よりも、ハッキリと頭の中に響いてくる。

私にはその意味が分からなかったけど、つらそうにするヨシヤには分かるみたいだ。


「…ヨシヤ…。
これは、何なの…?」


―――何が起ころうとしているの?


私の問いを待っていたと言わんばかりにヨシヤは、無理矢理笑顔を作ってこう言い放つ。




「さあ。審判の時ですよ、
ミノルくん…。」