アンダーサイカ




「…お前が憎くてたまらないよ豊花…。
殺すのは簡単だ。だけど足りない…。

だから…ねぇ、お兄ちゃんのお願い聞いてよ。

…ボクの“材料”になって?」



バサッと、ステージの背景である赤い暗幕が、風もないのに大きく開いた。

ステージの裏方…。
稔兄ちゃんの本来の仕事場が垣間見える。



―――ッ!!!


壁一面にずらりと並べられた大小様々な包丁。
中央には、材料を切断するための台が置かれ、台の上には…、

配達員さんの上半身だけが、オブジェのように飾られていた。