アンダーサイカ




「…ボクは5年前に地上人を喰って人鬼になった。…その後、何人もの商売人を喰ったんだ。

…でもボクはいつまで経ってもあの“客”たちのようにはなれない。

賽の河原を逃れ、輪廻へ還るための電車に乗れない。

…いつまでもいつまでもいつまでも、気味の悪い人鬼の姿から抜け出せない。自由になれないんだ…!!!」



体の半分が黒く染まったまま、稔兄ちゃんは嘆いた。

商売人(ひと)と客(おに)の融合体。


…そうか、これが、「人鬼」の由縁なんだ…。

人にも鬼にも成り切れない姿。こんなものに稔兄ちゃんは……そして、ヨシヤは…―――。