「……薬屋、どうなっているんだ?なぜユタカが…?」 「…ハハッ…ふ、くく…っ。」 ―――笑いが止まらない。 可笑しいことなんて何も無いのに。 …ただ僕は怖くて怖くて怖くて怖くて怖くて怖くて怖くてひたすらに怖くて。 警備員さんを振り返って、明らかな答えをひとつ口にします。 「…人鬼が…、 “ミノルくん”が、豊花ちゃんを殺そうとしています…。」 僕のヒーロー…。 このアンダーサイカから最も早く、地上人を喰べて人鬼に変貌した少年に。 ―――勇敢で、そして恐らく、最も恐ろしい人鬼に。