【…駄目ダ。 コレデハ浮カバレナイ。】 浮かばれない。それが何の意味なのか、少年には分からない。 少女は顔を真っ青にして、鬼の前に立ちはだかる。 「…ま、待って!! 今から、…今から直すから…崩さないで!お願い…!!」 【……………。】 少女の訴えも虚しく、 【駄目ダ。】 鬼は手にした混棒で、積みかけの石碑を軽く突いて壊してしまった。