「………あ、もしもし、薬屋です。 お清めの塩の配達をお願いします。 入り口に段ボールが一箱ありますから、それを。 …はい。はい、よろしくお願いしますね。」 要点だけを伝えると、ヨシヤはすぐに受話器を戻してしまった。 「世間話くらいすればいいのに。」 「彼の話は無駄に長くてそのくせ中身が無いから嫌いなんです。」 ひどい言われようだ。