アンダーサイカ



私個人の些細な悩みを、


「あ~、やっぱ気味悪かったか?」


配達員さんは知るよしもないだろう。



本当の理由を明かしたくないから、ひとまず配達員さんの言う通りだということにしておいて、

私はヨシヤに顔を向ける。


「これを包んでどうするの?」


そんなの店主であるヨシヤの勝手だろうけど、私も一応このお店の一員であるわけだし、少しは知っててもいいんじゃないかと思った。



「配達員さんに配ってもらうんです。
アンダーサイカ中の店に。」


「…えっ?」


私はまた、驚いた。