アンダーサイカ




彼から幸せオーラが溢れてる。

グツグツ煮えるお鍋を挟んで、ヨシヤにつられて私も笑う。



「うふふ………。」


どうしよう。嬉しい。
すごく、ホッとする…。


ご飯を食べることがこんなに幸せだなんて知らなかった。
だって今までは…、


―――今までは………、



「…豊花ちゃん……?

泣きそうですよ…?」


「へ………?」


ふいにヨシヤが指先を伸ばして、私の目尻を軽くなぞった。

指先につく透明の水…。
いつの間にか。なぜかは知らないけど私は…泣いていたらしかった。



「…うそ。

なにこれ、私泣いてないよっ。ろ、6年生だもん…!」


子供じゃないんだから、いつまでもベソベソしたくない。

そうは思うんだけど、止めようとすればするほど、涙はポロポロ大洪水。



意味わかんない。
全然悲しいことなんてないのに…。