各競技でアーサーさんのチームは圧倒的な強さで勝ち抜いていた。なぜ、同じような条件でこんなにも差がでるのだろう。
「あれは、みんなが何でもこなせているからだと思うんだな」
タロちゃんが言う。
「そうなんだよね、何かトラブルがあってもどのメンバーもしっかりサポートができてる」
ハジメっちも同意する。
自分は試合の勝ち負けに夢中でそんなことに気付かなかった。確かに他のチームもサポートはしあっているけど、ひとりひとりの得意分野に偏っているように見える。けれどアーサーさんたちは、仲間の機体の調整をしたり、時には乗り換えもできるようだ。これはお互いのラビィを普段からよく理解していないとできないことだと思う。
「いよいよ最後のチーム戦だな」
ハジメっちが目をキラキラさせている。ニコさんに会うまではラビィなんか興味がないって勉強一筋だったのに。
タロちゃんものんびりした性格は変わらないけど、いつからか捻ったことを言うようになった気がする。
そんなふたりを見ていたら自分は何か進歩できているのだろうか、と一瞬不安になってしまった。
楽しみにしていた大会の真っ最中なのに。
そんな気持ちを吹き飛ばすように会場はクライマックスに向けて盛り上がりを見せていった。
「あれは、みんなが何でもこなせているからだと思うんだな」
タロちゃんが言う。
「そうなんだよね、何かトラブルがあってもどのメンバーもしっかりサポートができてる」
ハジメっちも同意する。
自分は試合の勝ち負けに夢中でそんなことに気付かなかった。確かに他のチームもサポートはしあっているけど、ひとりひとりの得意分野に偏っているように見える。けれどアーサーさんたちは、仲間の機体の調整をしたり、時には乗り換えもできるようだ。これはお互いのラビィを普段からよく理解していないとできないことだと思う。
「いよいよ最後のチーム戦だな」
ハジメっちが目をキラキラさせている。ニコさんに会うまではラビィなんか興味がないって勉強一筋だったのに。
タロちゃんものんびりした性格は変わらないけど、いつからか捻ったことを言うようになった気がする。
そんなふたりを見ていたら自分は何か進歩できているのだろうか、と一瞬不安になってしまった。
楽しみにしていた大会の真っ最中なのに。
そんな気持ちを吹き飛ばすように会場はクライマックスに向けて盛り上がりを見せていった。
