「さらばだ。子供たちよ」
アカツキさんの配慮で僕たちは誰にも知られずに速やかに東花へ帰ることができた。

「アーサーさんはこれからどうするの?」

「俺は一度親しい人たちに事情を説明し、身辺を整理してから北の国に戻るつもりだ。俺も何か新しい国作りの役に立てればと思っている」

「アーサー君。待っているぞ。これから北は忙しくなる」

こうして北には新たな政権が生まれ、僕たちもいつもの日常へと戻っていった。