「灰になるまで焼き尽くせ。軍は私の支配下にある。首都は新たに遷都すればよい」

突然管制室のドアが開いた。護衛の兵士ふたりがゆっくりと倒れる。

「何者だ!」

「この場所を知っているのは限られた者だけだ。俺たちを含めてな」

笑うボリスと煙草に火をつけているアレクセイがいた。

「おのれ。飼い犬が噛みつくとは」

「軍はすでに赤き黎明に掌握された。ミサイルを止めろ」

「何だと??」

ゲニーエフの表情が硬くなる。しかしすぐに狂喜の笑みを浮かべた。

「残念だがもう誰にもとめられん。この私でもな」