「あのっ…あ、あたし…っもうだ、大丈夫 だとおもっ、てたのにっ、… ぜんぜん、だめ…で」 「ごめん、何があったかぜんぜん分かんない。 でも…」 「俺が助けてやるから なんでも言え。いつでも家来いな?」 思いがけない言葉に 戸惑うと同時に、少し嬉しかった。 安心した。 ほんとはまだ嫌いになれてないかもしれない。 でも今は ただ近くであたしを安心させてくれる 奈南のお兄ちゃんに 守られているのかもしれない。