あれから7年後。
中学一年生の春
私自身にある指名ができた。
*****
「蘭(アララギ)さんですよね?」
「そうです。」
スーツ姿で眼鏡。
寝癖みたいなパーマに黒い髪。
普通の女子中学生だったら「きゅん」と来てしまうものなのだろうか。
私がそういってるからには十分かっこいいわけだ。
「実はあなたにお知らせがあるんです。」
いったん息を張りつめながら「イケメン」は言う。
「あなたは夢を食う資格があります」
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