あれから7年後。


中学一年生の春

私自身にある指名ができた。

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「蘭(アララギ)さんですよね?」

「そうです。」

スーツ姿で眼鏡。
寝癖みたいなパーマに黒い髪。
普通の女子中学生だったら「きゅん」と来てしまうものなのだろうか。
私がそういってるからには十分かっこいいわけだ。

「実はあなたにお知らせがあるんです。」

いったん息を張りつめながら「イケメン」は言う。

「あなたは夢を食う資格があります」