「本当はコウやユズも奢りたいところなんですけど、たぶんそれは二人が許してくれないでしょう」 「さすがにな。十も年下の女の子に払わせるわけには行かないよな」 「それは駄目」 私の言葉に、コウとユズは即答した。私は小夜さんに笑いかける。 「好きなもの、頼んでくださいね」 「うん、ありがとう」 そしてわいわい言いながら、食事を楽しんだ。