「どうしたのっ!?恋華ちゃんっ!」 「…ごめ…ん。大きな声…出さないで…」 「…こめかみが痛いのか…?」 「…だ、だいじょ…ぶ。…少し、休めば…治る…から…」 あ、ダメだ。立っていられない――…… 「…恋華!」 私は倒れ、意識が遠のいていく中、いつまでも綾月ちゃんと氷野くんが私の名前を呼んでいる声が聞こえたのだった。