「おはよう、綾月ちゃん、氷野くん!」 私が記憶を失う前に呼んでいたのはこの呼び方だったらしいのでバレないようにしておかないと。 「あのね、綾月ちゃんと氷野くんに用事があるの!あとで、屋上に来てくれないかなぁ?」 「……屋上…?」 「…ああ。わかった。じゃあ、後でな」 「ごめんね、ありがとう!」 私は、椎名ちゃんたちにトイレに行くと言って教室をでた。