「…いやぁぁぁぁあああーーっ!!」

意識が朦朧としている中で見た綾月ちゃんには、大した外傷は見あたらない。

と、そこに、昇降口で待っていた氷野くんが綾月ちゃんの声を聞いて駆けつけた。


「…どうした!?…え、恋華…?」



「いやぁぁっ!恋華ちゃんっ!」



「あ、綾月ちゃん…ケガは…?」



「恋華ちゃんっ!ごめんなさい!私がバカなこと言ったから…!」



「ううん…綾月ちゃんのせいじゃないよ…私が勝手に…私の…せい…だから…」



「今すぐ救急車呼ぶから!頑張れ!」



「う、ん…ありが…と氷野…くん」



そこで私の意識は途切れた。