救急車の中で私は、意識がないからか、譫言ばかりを言っていた。 「…赤ちゃん…赤ちゃん…悠くんとの赤ちゃん…助け…」 ―病院に着くと、すぐに手術室に入った。 “純夜”が産まれるまで、7時間もかかった。 当然、その頃には学校も終わっているわけで… 椎名ちゃんや、稀代くん。 それに遊李さんも来てくれた。